PLの基本構造を見ていると、「営業利益」という数字が出てきます。
売上から、商品を作るための原価や、人件費・広告費などを引いたあとに残る利益です。
でも実際に企業の決算を見ると、
「営業利益500億円。……これって多いの?」
となります。
会社の規模が違えば、営業利益の金額だけを比べてもよく分かりません。
そこで使うのが営業利益率です。
今回は、「営業利益率を見ると何が分かるのか?」だけに絞って整理します。
営業利益率=売上のうち何%が営業利益として残ったか
計算式はシンプルです。
営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100
たとえば、
売上高:1,000億円
営業利益:100億円
なら、
100億円 ÷ 1,000億円 × 100 = 10%
です。
つまり、
100円売ったら、本業の利益が10円残った
くらいのイメージです。
なぜ「金額」ではなく「率」を見るのか?
たとえばA社とB社があったとします。

営業利益の金額だけならA社の方が大きいです。
でも営業利益率を見るとB社は15%。
売上に対して、かなり効率よく利益を残していることが分かります。
ここで初めて、
「会社の大きさ」と「稼ぐ力」は別なんだな
と分かります。
営業利益率は高ければ高いほどいい?
基本的には、営業利益率が高い会社ほど、本業で利益を残しやすい会社と考えられます。
ただし、
「営業利益率10%なら優良企業」
のように一律には判断できません。
スーパーとソフトウェア会社では、そもそものビジネスモデルが違うからです。
これは業界によってかなり違います。
企業規模、ビジネスモデルによって違ってきますが、ざっくりイメージすると、
スーパー:1〜4%くらい
アパレル:5〜10%くらい
製造業:5〜10%くらい
IT・ソフトウェア:10%以上も珍しくない
といった感じです。
スーパーの営業利益率3%と、ソフトウェア会社の3%では意味が違います。
なので営業利益率を見るときは、
「何%なら合格」と考えるのではなく、同じ業界の会社と比べる。
まずはこれだけ覚えておこうと思います。
そのため実際に見るときは、
①同業他社と比べる
②その会社の過去と比べる
の2つを意識した方がよさそうです。
決算を見るときの自分用チェック
営業利益率を見たら、まず、
「前年より上がった?下がった?」
を確認する。
次に、
「同業他社と比べると高い?低い?」
を見る。
そして変化が大きければ、決算説明資料で理由を探す。
売上が増えたのか。
値上げが効いたのか。
原材料費が下がったのか。
人件費や広告費が増えたのか。
営業利益率は、決算を深掘りする入口として使うのが分かりやすそうです。
100円売ったら、いくら残る?

KEY POINT
- 営業利益率=営業利益÷売上高
- 「100円売って何円残るか」と考える
- 金額ではなく率にすると企業規模が違っても比較しやすい
- 同業他社+過去の自社と比べる
次は、その営業利益より一段上にある**「粗利」**を見てみます。
「粗利率と営業利益率って何が違うんだっけ?」
ここもよく忘れるので、次の記事で整理します。

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